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2005. 8. 29

蛍光物質を探す


UV tester

ふと思い立って、ジャンク箱に死蔵していたUVランプを使って紫外線試験器を作ってみました。で、そのトリガはなる研の日記に出てきた、スタミナドリンク(リポビタンD)を光らせるという実験。スタミナドリンクに含まれる物質が蛍光作用を持っていて、紫外線に反応して蛍光を発するそうです。このほか誰でも知っているものとしては、最近の紙幣や有価証券、一部の証書などの真贋チェックに使われている蛍光インキがあります。

手っ取り早く組み立て

CFL inverter
UV lamp

右のイメージが全てを語っていますね。ほかに説明することはないです(^_^)。秋月のCFLインバータと乾電池をタカチのプラケースに詰めただけで、回路設計するようなところはありません。UV管は短波長(250nm)用と長波長(360nm)用があったので、それぞれ切り替えて使えるようにしています。いわゆる殺菌ランプとブラックライトの2波長仕様です。反射板は紫外線の反射率の関係上、白色ではなくアルミ無塗装がベターです。

殺菌ランプは蛍光ランプの蛍光物質を無くした透明なランプ(つまり低圧水銀灯)で、水銀の自然放射の光が直接出てきます。主に紫外域の250nmと可視光域の青と緑にスペクトラムが立っています。このため、発光色は水色に見えます。ずっと見つめていると紫外線で目を痛めるので注意。ブラックライトの360nmは水銀の光ではなく、普通の蛍光ランプと同じ蛍光物質による光です。この種のランプの光は化学作用や虫の誘引作用が強いので、ケミカルライトとか捕虫灯と呼ばれています。ブラックライトは、これに可視光カットガラスを使用して紫外線のみ放射するようにしています。

早速実験してみる

LIPO-D
kerosine

殺菌ランプはエネルギーが高い割には蛍光作用は少ないようで、蛍光物質はブラックライトほどは光りません。可視光が出ているせいもあるのかな。また、真空紫外線(180nm)も出ているようで、点灯しているとオゾン臭くなってきます。ブラックライトは、はっきりとした蛍光を確認できます。リポビタンDにブラックライトを当てたら黄緑色で煌々と輝きました。灯油も蛍光物質が添加されていて、青く光ります。しかし、灯油っていい臭いだなぁ(^_^;。

蛍光物質の励起は、紫外線でなくても可視光線(550nm程度まで)でもできるそうです。グリーンレーザー(532nm)でも蛍光ペン(ピンク色)を強く励起する(レーザーの緑と蛍光のピンクが混ざってスポットが橙色になる)ことを確認しています。グリーンLEDでも同様にできると思います。

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