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2005. 6. 20

GP1059A01 蛍光表示管モジュールの試食


GP1059A01

ハムフェアのジャンク市にはいろいろな掘り出し物があります。見ているだけでも楽しいので、ハムでもないのにそれを目当てに毎年のように行っています。無線クラブの成果発表では、最近は長距離ミリ波通信が流行りのようで、「凄いなぁ...」と驚きやインスピレーションが結構あります(いつかは私も(^_^;)。一応、仕事では無線機のF/Wもやっていますが(技適めんどい...)。

2002年のジャンク市ではグラフィックVFD(蛍光表示管)モジュールが出ていたので購入。確か、単体で\800位だったかと。その後、コントローラとセットにしたのも出されているようです。このVFDは双葉電子工業製のGP1059A01という240×36ドットのグラフィックタイプのもので、レジスタ等でよく使われています。このVFDモジュールは汎用品として販売されているもので、データシートはFUTABAのWebサイトからダウンロードできます。FUTABAはノリタケ伊勢電子にならぶVFDのトップメーカーで、ラジコンやロボコンな人にもまたよく知られていると思います。

表示メモリ

GP1059A01 Memory

GP1059A01には64Kbitの表示メモリがあり、1024(H)×64(V)ドットの構成になっています。このうち240×36ドットのエリアがVFDに表示されます。表示開始アドレスは任意に設定することができ、スクロール表示が可能です。

ピン接続とコマンド

命令CSRDWRC/DD7..D0機能
HXXXHi-Zバスアイドル
R/Wアドレス
更新方法設定
LHLH00000000自動インクリメント
LHLH00000001ホールド
RAM書き込みLHLH00000010コマンドは1回でよい
※1
LHLLデータ
RAM読み出しLHLH00000011コマンドは1回でよい
※1
LLHLデータ
R/Wアドレス設定LHLH00000100下位アドレス
LHLLアドレス
LHLH00000101上位アドレス
LHLLアドレス
輝度設定LHLH00000110下位4bit有効(0..15)
デフォルトは最小(0)
LHLL輝度
表示開始
アドレス設定
LHLH00000111下位アドレス
LHLLアドレス
LHLH00001000上位アドレス
LHLLアドレス
書き込み演算
モード設定
LHLH00001001上書き(デフォルト)
LHLH00001011AND
LHLH00001100OR
LHLH00001101XOR
電源制御LHLH00001110電源ON(デフォルト)
LHLH00001111電源OFF
※1:データ転送のサイクルタイムは 2μsec(min)である。

インターフェースは次のようにインテル形式となっていて、マイコンのバスやI/Oポートに直結できます。

端子番号信号名解説
1〜8D0〜D7コマンド・データバス
9GND
10INTフレーム同期出力(100Hz)
11WR#L:ライト動作
12RD#L:リード動作
13CS#H:ディセーブル, L:イネーブル
14C/D#H:コマンド, L:データ
15〜17+5Vロジック・ヒーター電源 (5W)
18〜19GND
20+70Vアノード・グリッド電源 (1W)

実験回路とプログラム

どんなマイコンを使っても結果は同じですが、今回はいつものAVRを使って制御してみました。ただ、新しく基板を起こすのはめんどいので、オーディオスペクトラムモニタに使った基板を流用することにしました。元の基板に乗っていたATmega8は外して代わりにATmega32を載せます。これは、VFDモジュールのサイズに合わせて256点FFTに対応するためです(SRAMが2KB必要)。VFDモジュール側にはDC-DCコンバータ基板を載せて+70Vのアノード電圧を生成、同時にVFDモジュールのFPCソケットをフラットケーブルコネクタに変換して使い勝手を良くしています。

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